江戸時代は透明な色のガラスをもちいることが多かったようですが
現在は
紅色=赤
瑠璃色=青
葡萄色=紫
が基本的な色として認識されています。
色がお店によって違うのは、もともとの素材をつくるところが違うため。
しかし、たまに、
紅色=ぼけた赤
瑠璃色=くすんだ青
を見かけることが多く、それは、磨くときに薬品で仕上げたために、ガラスの生地が痛めつけられてしまったためにおきてしまった現象です。
硫酸とフッ化水素という劇薬ですので、ガラスがくすんでしまうのです。
よくこの話をした後に、家に江戸切子があるとおしゃったお客様は
「うちにあったのは薬品仕上げでした・・・」と悲しそうに言われることがあります。
大量にでまわっているものはほぼ間違いなく薬品仕上げです。
簡単に手のものがそんなに多くのところに出回るはずがない!のです。
きっと、こういう誤解は多くの品物で起きているのかもしれませんねー。
こだわって創っているけれども大手資本が大きい声でいったことが全てになってしまうとか。
でも
そういう社会の仕組みに迎合することが自分の生活の基盤になる必要はなくて、自分で情報を選んで決めることが
幸せな生活を送ることだと私は思っています。
そういう意味で情報化社会は選択肢が増えた気がします。