先日のセミナーで出会った
大学生の調査した「若い世代(18~20代)は伝統工芸に興味があるか」
の結果をいただきました。
ここで調査途中なので詳しくは書けないのですが
半分の人は「あまり興味がない」との結果でした。
以前から実は私もそう感じていて
保護しなければ・・・といわれているけれども、実際、伝統工芸って実は
若い世代にはあまり大切におもわれていない位置づけなのでは?
「よくわからないけれど、伝統文化だから大切にしよう」的なポジションでは?
という意見でした。
この「よくわからないけれど」が非常にくせもので
この曖昧さが「大切かもしれないけれども
あまり興味がない」
という結果につながっているのだと思います。
つまり「不確かさ」=「興味のなさ」ということで、
「わかれば楽しい」「わかれば選べる」
といった興味を持つための理由をすべて無視することに現状はなっています。
この大学生たちは興味を持たせるためのビジネスププランをすでに立てており、
「興味」の接点をすでに見つけています。
これは彼らが同世代であって、やはり
「不確かさ」をクリアするにはどうすればよいか
の答をきちんと見つけているからこそ、できる発想だと考えます。
(ここでは詳しく言えないのが本当に残念!)
ではこの「不確かさ」ってどこからくるのか?といえば
「押し付け」にすぎません。
多様化の時代といわれつつも
「伝統は大切にしなければいかん!」
「伝統を大切にするのは文化人の証だ!」
といった・・・時代はいったいいつなのかな?と思うような
考え方をメディアが出しすぎるのではないか
と思っています。
若い世代は非常にメディアにはクールな距離感があるなあと
思うことがしばしばあるのですが、
彼らが最も苦手なことがこの「押し付け」であるのではないかと
予測します。
とすると、若い世代に興味を持ってもらうには、
やはり、
自分の目で確かめてもらう機会をつくること
それしかないと私は考えます。