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なぜ直販にこだわるのか②~こたつ以後
 その日から

 店=家

 になった。

 家のリビングに突然、什器が出現。

 カード決済の機械が置かれ、納戸は梱包資材を入れる部屋になった。

 普通の家の中の一角だけが店。

 かつて家族の団欒スペースで、子どもの頃には「どんじゃら」(知ってますか?)を楽しんだテーブルが消え去った。

 そうじをすれば、ダンボールの切れ端や、包装紙の破片が落ちている。

 お昼を食べているときにお客さんがいらっしゃれば、片付け、時にはうどんくさいにおいの中でお買い物をしていただくこともあった。

 飲み会の後、家に戻ると、隆一と節子が必死に、包装をしていることがあり、私も

 深夜のシールはり

 に参加したことが何度かある。

 もくもくと黙って包装し、シールを貼る作業が永遠に続く。

 それでも、直販は楽しかった。

 亀戸の住宅街にわざわざご来店くださるお客様は、みなこだわりを持った素敵な方が多く、

 十六年以上もお付き合いをさせていただている方が多い。

 良い場所で商売をすればそのほうが、新規の顧客はのぞめるかもしれないが、

 直接お客様に説明をしてお話をしてお買い物を楽しんでいただく

 ことは、あまりに来客数が多かったり、直接自分でできなければ、うまく伝わらないこともでてくる。

 もともとは隆一の野望からはじまった「直接販売」であったが、今でもその方法を大切にしたことが、今の華硝につながっていることは間違いない。

 わずかなスペースの店ではあるが、今では顧客数は1万に近くいる。

 十六年間に訪れてくださったお客様は日本だけでなく海外も増えてきた。

 そのときは無我夢中で行ったことであったが

 直接工房で制作、販売

 といった方法が、今となっては一番良かったことなのだと考えている。

 自分たちで制作したものを自分たちの店舗で販売すること。

 実は販売面だけでなくもう一つ直販にこだわる理由がある。

 それは「手磨き」を行うためには直販でなければならないという作業面でもこだわりがある。

 (続く)明日が最終回です。
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by littlehanashyo | 2009-01-23 11:02 | 江戸切子
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